Renaultの革新的なパートナーであるARaymond* - 車両の重量を軽減する解決策が「接着」である場合

Renaultの革新的なパートナーであるARaymond* - 車両の重量を軽減する解決策が「接着」である場合

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ARaymond*, innovation partner of Renault - When bonding is a solution for reducing vehicle weight
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パリモーターショーで発表されたRenaultの新しいコンセプトカーには、ARaymond™の革新的な接着ソリューションが採用されました。

Renaultは、パリモーターショーで最新のコンセプトカーEOLABを発表しました。このコンセプトカーは、2020年度の燃費規制に関する展示を意図したもので、量産車に採用される予定の技術的構成要素が盛り込まれています。 これらイノベーションの主な目的:進化する環境基準に沿ったC02の削減、この提携関係を通じARaymondとRenaultは、将来的な革新をもたらすために協働する事業者としての手腕を実証してまいります。

EOLABは、ごく近い将来の車両を対象とした、真の実験室としての役目を果たしています。  その目的の一つは、未来の車に組み込むことができるイノベーションを一体化し、Renaultの既存工場でそれらをテストし製造工程に容易に統合できるよう評価を行うことでした。

チームが直面する技術的課題の中で、車両重量は極めて重要です。なぜなら車両が軽量化されるほど、CO2の排出量は少なくなります。車両の軽量化のソリューションの一つとして、複合カーボンあるいはグラスファイバー、マグネシウム、アルミニウム、軽量化鋼という4つの軽量素材を用いることが挙げられます。しかしながら、これらの素材は組立上問題があります。溶接ができない、穴をあけることすら困難な上、並置すると腐食につながります。特に、従来の機械的なソリューションを用いることができない特定部位については、接着して締結する方法が最も現実的なソリューションでしょう。

複数の潜在的なソリューションを比較する技術検査を実施し、そのパフォーマンスの評価後に、prototype fabrication managerのPhilippe MoutardierにARaymond™の接着ソリューションを最初に提案したのは、Renaultの組立エキスパートたちでした。ARaymondは、工業オートメーション用に開発された、乾燥した不粘着性の作業時も汚れない接着材を用いたファスナーの接着技術を提案しました。この技術を用いれば、わずか数分後には耐荷重機能(アセンブリ)で瞬時に接着が可能です(生強度)。

技術的性能の他にもARaymondが提供した革新性には、接着ソリューション全体の開発、およびプロセス全体の設計と実施があります。弊社は、単なる技術提供のみならず、あらゆる段階で非常に高レベルのサポートならびにお客様のプロジェクトへの関与を積極的に行っております。 このようにパートナーシップアプローチにおいてARaymondは、接着ソリューションの開発、仕様の定義、工業化への展開における投資のみにとどまらず、将来の製造に向けたソリューションの監視を行ってまいります。 ARaymond™接着ソリューションでは、サービスの提供が柱となっています。パフォーマンスと協働の効率性を強化します。技術革新のみならず技術的な卓越性を探求します。お客様が抱える問題の管理は完全です。この特有のアプローチによって、接着プロジェクトを保証します。つまり、お客様の全体的な予算を軽減し、多くの場合に競合他社との差別化を図ることができます。

"EOLAB"に含まれる画期的な構成要素を工業的に組み込む能力につながる今後の潜在的な協力が最終的な基準となります。この点で、ARaymondは変化ももたらしました。ARaymond™接着ソリューションのMarketing Managerを務めるValérie Coquereauxはこのように述べています。「弊社の付加価値はお客様に非常に高いレベルの技術的な専門知識を提供することができることです。さらにそれだけには留まりません。プロジェクトの開始から最後まで、さまざまに総合的なサービスを提供することができるのです。これこそが、弊社のオファーを引き立てる要因なのです。技術的なソリューションを提供するだけではなく、お客様がソリューションの所有権を得てそれを完全に組み込むことを保証します。弊社は生産の最終段階まで高レベルのサポートを提供いたします。弊社はEOLABの開発に参加することができ本当に光栄に思っております。これは、2社の工業会社がこのような特別な手法の協働によって大きな成果を達成することができるという素晴らしい例です。 業界のエキスパートと共に幅広いサービスを統合し提供することは市場内で差別化を実現できることを示しています。

詳細は、www.araymond-automotive.comをご覧ください

インタビュービデオの抜粋をご覧ください。

ARaymond Networkについて

ARaymondNetwork**は、自動車産業における自動車用ファスナーやアセンブリソリューションにおける世界的なリーダーであり、近年はそのノウハウとスキルをトラック、工業、エネルギー、農業、およびライフなど新市場に展開しています。1865年に家族経営として設立されたARaymond NetworkのDNAの中心には革新があり、小型アセンブリのプレススタッドは現在世界中で使用されています。現在、ARaymond Networkは4大陸にまたがる37社からなり設計開発部門は11拠点、生産拠点は22拠点に及びます。毎年、売上高の6%は研究開発費用に充てられています。

ARaymond*, innovation partner of Renault - When bonding is a solution for reducing vehicle weight

 

追加の技術情報:

自動車での新素材の使用に関連した問題:ファスナー!

  • 従来の車両:溶接や穴あけで締結します(弊社では、締結にクリップを使用します)
  • 新しい軽量素材は溶接できません(軽量化鋼ですら薄すぎると溶接できません)
  • 以下の新素材は、穴をあけるのが容易ではありません:
    • 複合材料:繊維網を破壊し、素材の完全性を損なう(強度弱化)
    • アルミニウム / マグネシウム:金属製ファスナーを使用すると腐食する

    このように接着することで軽量素材の組立問題が解決するのです。

     

    • これらのソリューションは接着問題が生じた際の組立に関連する一連のサービスです
    • これらのソリューションには、特定のプロセスであるPick&Bond®に関連した特異な接着材であるTechBond® PURが使用されています
    • これはARaymondが設計と開発を手掛けた接着材です。
    • 乾燥した状態と粘性フリー(タブレットまたは接着ペレット)
      • 機械システムによる容易な分配
      • 接着部材を接着部位に正確に接着
      • 接着直後に、接着部に負荷をかけることが可能
      • ARaymondは、OEMや製造者の生産ラインへの簡単な統合を目的にPick&Bondプロセスを開発しました。
      • TechBond® PUR接着材は熱で加工されます
      • プロセスの手順は次のとおりです:
        • 接着する部分を加熱する
        • 接着材を「掴む」(既に被着体には塗布済み)
        • 基板に「接着」
        • 瞬時に保持
        • 弊社は、接着ソリューションを確実に実施し、プロジェクト開発を通じたサポートおよび生産期間サポートを行うことでお客様の工業ニーズを満たします。
        • 弊社のサービスは以下内容に基づきます:
          • 弊社のコミットメントの達成に貢献する独自の接着技術と特異な接着プロセス
          • 特定の手法による接着プロジェクトで、所望の結果に影響を与えうる全ての要素に精通・制御することが可能です
          • パートナーシップ:接着プロジェクト全体をコーディネイトします(生産最終日まで)
          • 所望の結果に向けた約束と達成された結果に基づいたご請求

           

          • 2013:ARaymond™接着ソリューションチームがRenaultと技術提携を行う
          • 複合材および塗装マグネシウムに関する一連の接着テストを実施しました(組立エキスパートPhilippe Michelの要請による。同氏は「Structural Bonding and Mechanical Deformation Assembly Processes(構造接着および機械変形アセンブリプロセス)のSDESエキスパート - DICAP)
          • 競合他社より優れた技術パフォーマンスと工業化(自動接着)の容易性の点でARaymondの接着技術が選定される
          • 2013年末:Renaultは、(後にEOLABと名付けられた)コンセプトカーの接着ファスナー要素のフレームワーク内のSUPER ALMAプロジェクトへのARaymondの参加を発表
          • 目的:カーボンファイバー製のフロアパネルとマグネシウム製のファイアーウォールに留め具(スタッド)を接着すること(どちらも溶接および穴をあけるのが不可能な素材)
          • これらスタッドは、遮熱材(排気)、ケーブルチャネル、アンダーボディトリム、サスペンション用の空圧用配管を締結することが可能
          • 2014年3月初旬:ARaymondチームがRenaultの「テクノセンター」を訪問し、量産条件下でEOLABに45個、シャーシ(エクステリア)に35個、車内インテリア(カーボンファイバー基板と塗装マグネシウム基板)用に10個のスタッドを接着
          • 接着作業はRenaultのプロトタイプ工場にて実施 - 手作業であったが、組立ラインをシミュレーションするために工業的な手法で行われた(アプリケーターの使用 -温度管理、活性化時間管理、用途)
          • 2014年3月:車両の組立が完成し、微調整後ロードテストを実施

           

          * 本記事内でのARaymondとは、A. RAYMOND SARL – (登録番号:  RCS Grenoble 352 948 434 – Grenoble (FRANCE) および A.RAYBOND SARL – (登録番号:  RCS  Grenoble 410 354 930) – Grenoble (FRANCE)を指し、本記事の編集者であり本記事に責任があり、商標に係るライセンスを有しています。
          ARAYMOND™は商標として使用されています。
          ** “ARaymond Network”とは、独立した企業のネットワークを指します。